オルタナ生物学

科学と神秘を包摂して止揚し、新たな生命観を目指す

オルタナ生物学について

 
こんにちは。オルタナ生物学』の管理者、NAO2です。
(ウェブの場なので一応ハンドルネームを名乗りますが、匿名・顔出ししない意図はありません。本名と顔はこちら→Facebook
 
オルタナ生物学』というテーマで書いていくものの、生物学に関しては「素人」です。つまり大学や中高学校の教職員でも塾講師でもなく、企業の研究員でもない、アマチュアの生物学愛好家に過ぎません。
そんな人物が書いた文章ですから、このサイトに書かれた内容など信用されなくても仕方がなく、現代社会の忙しい中わざわざこんな小サイトの文章を読んでいただけた訪問者の諸賢に受け取り方はお任せするしかありません。
 
一応、経歴を述べると、(当時)早稲田大学理工学部の電気・情報生命工学科(長い・・)の一期生として2007年に卒業し、早稲田大学大学院の先進理工学研究科生命理工学専攻(もっと長い・・)を2009年に修了してます。修士論文は『修士論文概要書 ミミズ腸内より単離したEnterobacter aerogenes によるリン酸アルミニウム溶解能の解析及び機序』でした。
よって分子生物学微生物学の基礎的なことは学んだことはあり、実験・研究の経験はあります。けれども色々思うところあってそれを仕事には選ばず、有機農産物宅配のパイオニアの会社に就職し、その後WEBライターなど転々として、今も特に生物学に関わる職業には携わっていません。
(強いて少しは信頼してもらうため)あえてマウント取るようなことを言えば、良妻賢母で美人のヨメと仲良しで、可愛すぎる子どもたちとたっぷり一緒に過ごす毎日を送っていることくらいですかね。このようなわかりやすく具体的な「幸せ」という状態に巡り合わせるような人生にしているのも、「生物学」を派生・応用した考え方を採用しているおかげという自覚はあります。
なので、安富歩氏の『生きるための経済学』という著書がありますが、「(より良く)生きるための生物学」というコンセプトで、これまで学んだ生物学に関する知見を教科書的な知識に留まらず、精神論的な領域に踏み込むことも時には厭わず(慎重に、躊躇はしますが・・)、まだ幼い子どもたちにもいつか伝えられるような内容を書きとめていきたいと思っています。
 
なお参考文献には、できれば英語等の学術論文も索引したいところですが、基本的には日本語の出版物に頼ろうと思います。研究の最新情報という意味ではそれで必要十分にはならないでしょうが、日本語圏に集まる知にはその他の文化圏にはない領域もあって、日本人が読むものとしては十分に満足できる情報量だと考えられるからです。
特にはじめのうちは福岡伸一氏の著作が多くなりそうで、それ以外の生物学者の書いた一般向け書籍やその他からも参照するようにしますが、要は学界の主流の学説にとらわれず、むしろ異端の考え方も紹介していくつもりです。ひいては正統派の生物学ではなく、文系理系どころか、科学の枠を超えてオカルト・スピリチュアルとみなされる領域にも触れることもあるかもしれません。
 
ところで、福岡伸一氏も「分子生物学者」という肩書きを脱ぎ捨てて「ナチュラリスト宣言」していますが、オカルトについては慎重な姿勢です。むしろ、そこはあえて踏み越えようとはしない意図を感じます。それは「学者」としてテレビを始めメディアで発信する立場を守るためには必然でしょう。しかしライアル・ワトソン(『超自然』や『生命潮流』などで一世を風靡した人物)の著書を翻訳しているように、その領域への憧憬は感じられます。
僕ごときのアマチュアがおこがましいですが、福岡氏や、学界を超えて発信しようとする賢人たちの勇気だけでなくその迷いや葛藤にも共鳴しています。僕のように学問的な立場としては何も守る必要がない人物だからこそ書けるものがあるのではないかと考え、読者諸賢の皆さんと一緒に深めていけたらいいなと思います。
 
というわけで、当サイトで特にオススメの書籍をひとまず3つだけ、紹介します!
 
・『物理数学の直観的方法』(長沼伸一郎)
理系学生向けに書かれた本なのですが、第2版の「第11章 三体問題と複雑系の直観的方法」(新書化された「普及版」では改稿されて「やや長めの後記ー直観化はなぜ必要か」)が、文系の方でも読解可能で、全ての人に読んでもらいたい超重要な内容です!
 
『シン・オーガニック』(吉田太郎
持続可能な農業、ひいては人類文明の持続性について未来を見据えたルポであり、得てしてオカルト要素も入りがちな「オーガニック」界隈でも「極力スピリチュアルな要素は排す」姿勢が貫かれ、しっかりと数値データや索引を詳細に示しています。
 
福岡伸一、西田哲学を読む』(池田善昭×福岡伸一
対談を通して哲学と科学の融合する過程がリアルタイムに体感でき、エントロピーの増大に逆らう生命の仕組みを二次元図モデルに組み上げていく瞬間に立ち会えるのもスリリングです。